両神山周辺(埼玉) 両見山(1115.2m) 2020年12月26日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 9:29 林道終点−−10:23 1040m鞍部−−10:34 両見山 10:37−−10:44 1040m鞍部−−11:10 林道終点

場所埼玉県秩父郡小鹿野町
年月日2020年12月26日 日帰り
天候
山行種類藪山
交通手段マイカー
駐車場林道終点に駐車余地あり
登山道の有無無し
籔の有無無し
危険個所の有無無し。ただし谷は石が堆積して足元が不安定でコケやすい。中には尖った石もありコケて反射的に手を付いて怪我をする恐れあり
山頂の展望無し
GPSトラックログ
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コメント日本山名事典記載の山。当初は北東尾根を登る予定を変更して1040m鞍部から北東へ落ちる谷を詰めて山頂を往復。北東尾根は等高線が混み合ってヤバそうな区間があるが、今回の谷ルートは危険個所は皆無で利用価値大。現地の複数の山頂標識は「三合落(岳)」となっていた




林道終点。ここまで舗装道路だった 林道終点から右の沢を詰める
唯一の滝っぽい場所。右から簡単に巻ける 標高800mで水の流れた跡は終了
標高830m付近の炭焼き窯?跡 ゴミが落ちているので歩く人が他にもいるようだ
標高920m付近 標高1040m鞍部直下

標高1040m鞍部。祠あり 文政四年(巳年)の文字。西暦1821年
山頂向けて尾根を登る 尾根西側は植林、東は自然林が続く
両見山山頂 両見山から見た両神山方面
山頂標識 その1 山頂標識 その2
帰りは往路の谷を下る 気温は +2℃前後
手袋をしていてもコケて手を付いたら怪我をした 林道終点到着


・この山は両神山から四阿屋山に繋がる尾根の途中にある山で、日本山名事典記載の山。二子山の次に登れる適当な山を地図上で探している時に発見した。なお、四阿屋山はまだ東京に住んでいた頃に登頂済みである。

・両神山は岩っぽい山だが両見山もそれと同じく地形図ではゲジゲジマークが目立つ山。地名図を見る限りでは北側に林道が描かれていて、この林道から山頂から北東に延びる尾根に乗って山頂に至るのが常識的な判断と思われたが、この尾根は山頂手前で等高線の間隔が異常に狭く崖になっている可能性が高いと予想された。

・こんなリスクが高そうな山の場合はネット検索を利用することに。地形図に山名が記載されていないマイナーな山なのでまともな記録は期待していなかったが、意外にもいくつも記録が出てきた。ざっと見たところでは四阿屋山から続く尾根や林道が越える北東尾根がメインルートのようだ。両見山のみ登るなら北東尾根が圧倒的に短距離だが、崖と予想した場所は実際には崖ではないが痩せた急な岩場とのこと。雪が付いていても登った記録があったのでそれほど危険度は高くないかもしれないが、地形図を見る限りではあまり気が進まないルートであった。でもアプローチの短さの魅力には勝てず、このルートで行くことにした。地形図の林道終点付近がその尾根から落ちる枝尾根であり、車道終点から取りつけば良さそうだ。

・浦島集落に続く車道は集落手前で工事中であったが通行可能であった。工事現場の先で左の未舗装と思われた林道へ入るが、落ち葉と砂利に覆われていただけでこちらも舗装であった。林道をどんどん上がって終点に到着すると尾根ではなく沢沿いであった。どうも地形図よりも林道が奥まで延びているようだ。尾根まで戻ろうかとも思ったが、この林道は路側に駐車余地がほとんど無く、歩くならここからしかないと判断した。

・右手の植林斜面に取り付けば北東尾根に乗ることができるが、目の前の緩やかで幅の広い谷も登りやすそうに見える。地形図を見ると両見山南東の1040m鞍部に達するこの沢は傾斜は緩やかで、地形図に記載が無い滝さえなければ安全に登れそうだ。沢の水量は少なく渡渉も不要で、計画を急遽変更して沢を登ることにした。

・林道終点は沢の分岐にあり、沢に挟まれた中央の尾根に目印があるが、ここは登っても崖が登場するので無視。目印は無いが沢沿いを登っていく。1か所だけ小さな滝が登場するが落差は2,3m程度で右側から簡単に巻くことができた。沢の幅は一貫して広くて沢は浅く危険個所は無かった。

・標高800m付近で河原のような石が積み重なった、明らかに水の流れた跡は終了して落ち葉に覆われた斜面に変わる。その直後に苔生した石積みが登場。炭焼き窯の跡だろうか? 人工物を目にしたのは林道終点から初めてであった。標高860m付近で古いペットボトルが落ちていたので、近年でもこの谷を歩く人がいるようだ。

・あからさまな河原ではなくなっても谷間は石の堆積で、しかも表面が落ち葉に覆われて石の重なり方が見えないので足元が不安定で神経をすり減らす。帰りの下りではその影響でコケて反射的に左手を地面に付いたが、運悪くかなり角ばった石で素手だったら足尾の中沢山の下りのように軽くない怪我を負っていたに違いないが、今は冬で防寒テムレスをしていたおかげでマメが潰れたように掌の皮膚の一部が剥がれただけで済んだ。

・1040m鞍部が近付くとピンクリボンの目印が登場。しかしこれまで谷間には目印は皆無だったので不思議だ。周囲は自然林なので作業用の杣道でもないだろう、というか道はなくあるのは獣道だけである。

・1040m鞍部に達すると祠が登場。側面には文政四年、西暦に換算すると1821年だ。当然ながら麓から担ぎ上げたはずで頭が下がる。おそらく両神山と関係がありそうだ。

・尾根上には明らかな道があるわけでもないが、これまでもそうだったように藪は皆無だし、沢と違って固い地面でとても歩きやすくなった。尾根の南西側は植林、北東側は自然林で対照的だ。

・顕著な肩が当初計画していた尾根の起点だったが往復とも巻いてしまい尾根の様子が見られなかったのがちょっと残念。もう一登りで次のピークが両見山山頂だった。

・山頂標識は2つあり、一つは「三合落」、もう一つは「三合落岳」となっていた。地元ではこれが山名らしい。周囲はこれまでと同じ植生で、南側は植林で展望皆無で自然林の北側が落葉した木々を通してかろうじて見える程度であった。

・帰りは往路を戻る。林道終点には軽トラが増えていたが、まさか山登りではないだろう。狩猟かな? 往路の車道工事個所は重機が路上で作業中でしばし待ち時間。通行止めの案内は出ていないだけあって、作業の切りがいいタイミングで退避可能な場所に重機が移動して通してもらえた。

 

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